MLA豪州食肉家畜生産者事業団が保証するオージー・ラムの安心と安全

アンドリュー・コックス

アンドリュー・コックス
MLA 豪州食肉家畜生産者事業団 駐日代表

2018年の統計によれば、日本におけるオーストラリアからの羊肉の輸入は、前年比およそ20%増。これは、2014年以来の伸び率で、4年ぶりに記録を更新した。しかし、2014年の進捗は、翌年の2015年が未年だった期待感から増えたものと考えられたが、2018年の数字は実力で伸びたものと評価できる。

オーストラリアの家畜生産者の出資により設置された、牛・羊肉の消費と輸出の促進を目的とした組織である、MLA豪州食肉家畜生産者事業団駐日代表のアンドリュー・コックス氏は、こうした状況を「日本においてラム肉がブームから定着へと変わり始めている」と分析する。

信頼の食材、オージー・ラム

MLA は、日本の市場において羊肉全体の消費を伸ばすことを第一の目標としている。「日本ではこれまで、羊肉というとジンギスカンのイメージでしたが、それ以外の羊料理も広がり始めています。居酒屋や焼き肉など様々なフードサービスの業態で、また家庭料理で、ラム肉をもっと使っていただける状況が整ってきていると実感しています」。

そして販売促進の際に最も重要なのが、「安心・安全」という信頼感。

「そもそも羊は個体が小さいため菌数が牛などに比べて少ない家畜であり、大昔から人類が安心して食べてきた食材です。宗教的なタブーをもたないほとんど唯一の食肉であることの背景には、安全性が大きく作用しているでしょう。お子さんからお年寄りまで、安心して食べていただける食材なのです」。

オージー・ラムならではの魅力も多彩

また、特にオーストラリア産のいわゆるオージー・ラムの特徴として、肉の味わいが濃厚であることが挙げられる。

「ラム肉の二大輸出大国であるニュージーランドと比較するとわかりやすい。ニュージーランドの主要マーケットはイギリスをメインとしたヨーロッパや中国です。特にイギリスではライトな味わいのラム肉が好まれるため、生後4ヶ月から6ヶ月の小さなラムが出荷のメインです。これに対してオーストラリアは、アメリカやアジア諸国、中近東を主要マーケットにしています。これらの地域では比較的大きめのラムが好まれるため、生後8ヶ月から10ヶ月のものが出荷されることが多くなります、このため、成長している分ロース芯が太く、味わいも濃厚になるのです」。

オージー・ラムは、バリエーションも豊富である。

「オーストラリアでは、羊らしい香りが強く味が濃い羊毛種のメリノ種と肉用種と呼ばれるサフォーク種、ドーセット種やボーダーレスター種、これらを交配させることで肉質を上げ、さらに生産性も上げる取り組みをしています。いわゆるセカンドクロス(二元交配)が一般的です。またオーストラリアは広大な国ですから、どの地域で育てられたかも大きく味わいに影響しますし、牧草や穀物など、餌によっても味わいが異なります。ミネラルを多く含むソルトブッシュを食べて育った『ソルトブッシュラム』も話題です。多様な味わいをもつラム肉を食べ比べてみるのもオススメですよ」。

ラム肉にはワインが欠かせない理由

そしてラム肉とワインのペアリングについて、コックス氏にうかがった。

「私たちが羊を食べる時には、必ずといってよいほどワインを飲みますが、シラーズやカベルネ・ソーヴィニョンのしっかりしたタンニンが脂を溶解し、後口に脂が残ることがなく、さらにラム肉の旨味を引き立ててくれる。これこそまさにペアリングの効能。味わいに敏感な日本の人たちに、この素晴らしさを広く知っていただきたいですね」。


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