ラムワインコンテスト 2019 審査員紹介と総評


安東陽一氏

Yoichi Ando

鉄板羊サンライズ神楽坂 店長、ソムリエ

安東陽一氏

安東陽一氏

::プロフィール::
国産羊を一頭買いする羊肉専門鉄板焼店で活躍。味わい、香り、脂の甘さなど、ラムのあらゆる旨味に精通。姉妹店である麻布十番の「羊サンライズ」もラムの食べ比べができるお店として羊好きから高い支持を得ている。
::総評::
味わいが比較的さっぱりした国産などのラムと、濃厚なオージーラムを想定しながら、多くのワインをブラインドテイスティングするという経験がとても面白かったです。さっぱりしたラムには軽やかなタイプ、オージーには果実味がはっきりした少しミンティーなワインと、ひと口に赤といっても多様なペアリングがありますね。しかしあらためて、ラムには赤が合うと実感しました。

猪瀬文俊氏

Fumitoshi Inose

ナチュラルセンスいのせ シェフ、ソムリエ

猪瀬文俊氏

猪瀬文俊氏

::プロフィール::
東京、台湾で修行。1998年に父の蕎麦店を引き継ぎ、創作中華料理店に。第4回ヨーロッパのワインを楽しむ中国料理コンクールにおいて「仔羊の五香粉ロースト 棗風味の黒酢ソースを添えて」がローヌ賞グランプリ獲得。
::総評::
ラムとワインをペアリングさせるポイントが、「果実味に対する酸の量」であるということに気づいたのが大きな発見でした。果実味が強いワインの場合は酸も強め。果実味が控えめなワインの場合は、酸も控えめに。果実味と酸のバランスのとれたワインがラムに合うと、自分の中で腑に落ちたのです。何よりも「調和」が大切。それだけラムは繊細な食材ということなのかもしれませんね。

沢樹 舞氏

Mai Sawaki

株式会社たべるの 代表 ワインスペシャリスト、料理家

沢樹 舞氏

沢樹 舞氏

::プロフィール::
ファッションモデルからワイン・料理の世界へ。ワインのある新世代の家庭料理を提唱。2018年より、ラムの魅力をさまざまな側面から伝える「ラムバサダー」も務め、日本全国で子供を対象としたラムの料理教室を開催。
::総評::
ラムに合う赤ということで「ストライクゾーンは狭いのではないか?」という予想はうれしく裏切られ、実に多様なワインが集まりました。各インポーターさんが熟考してエントリーされた結果ですね。各賞に選ばれたワインはシリアスなものは少なく、ほとんどが皆から愛される親しみやすいスタイル。これは逆にいえば、ラムという食材に、多くの人から愛される資質があるということでしょう。

高野賢司氏

Kenji Takano

Ironbark Grill & Bar アシスタントマネージャー、ソムリエ

高野賢司氏

高野賢司氏

::プロフィール::
南オーストラリアに在住経験をもち、その際出会った骨つきラムの味わいに衝撃を受ける。その「幸せな出会い」を基準に「多くの人が飲みやすい味わいや香りのワイン」「手が届く価格帯の美味しいワイン」にこだわる。
::総評::
以前から自分の中に「ラムに合うワイン」のイメージはありましたが、今回はエントリーされたワインの生産国も多岐にわたり、意外な発見も多くありました。ラムとワインのペアリングでは定番といわれる生産地以外の、たとえばインドやブラジルのワインに、ラムとベストマッチするものがありましたが、食文化で考えると、相性がいいのはむしろ当然といえるかもしれませんね。

坪内慎知氏

Shinji Tsubouchi

オーストラリアワインダイニング「64 Barrack st.」、フランス料理タンモア ソムリエ

坪内慎知氏

坪内慎知氏

::プロフィール::
オーストラリアの食材とワインに造詣が深く、常に現地のトレンドに目を配る。ワインに関しては、「プロは繊細さを求め、お客様は比較的濃厚さを求める傾向にある」と、ダブルスタンダードなサービスには定評がある。
::総評::
「ラムには赤ワイン」という、定番ペアリングの力強さを再確認しました。特にグランドラムワイン賞に選ばれたアイテムは、どれも教科書どおりの大定番。果実味、旨味、きれいな酸の赤ワインは、やはりラムに合います。しかしその定番の中にもさまざまな個性があることがわかりました。ラムと赤という間違いのない世界観の中で、さらに多様なチョイスを楽しんでいただきたいですね。

内藤和雄氏

Kazuo Naito

西麻布「ヴィーノ デッラ パーチェ」ディレットーレ兼ソムリエ

内藤和雄氏

内藤和雄氏

::プロフィール::
第1回JET CUPイタリアワイン・ベスト・ソムリエ・コンクール優勝。日本におけるイタリアワインの第一人者。「ラムをよく食べるにようになったら痩せてきた(笑)。優しい美味しさと健康的な魅力をアピールしたいです」。
::総評::
ラムを食べるほとんどの場合、何らかのソースがついていますが、今回は素焼きのラムとのペアリングということで、いつもより「素材」を強く意識したテイスティングになりました。樽の香りが効いたパワフルなスタイルよりも、ワインの素直さ、果実の優しい風味、バランスのよい醸造などがフォーカスされました。ラムを迎え討つのではなく、ラムに寄り添うワインが多く選ばれましたね。

林 やよい氏

Yayoi Hayashi

株式会社ブロードエッジ・リキュエール 商品企画部/営業部、下北沢ワインラボ シニアソムリエ、VMDインストラクター

林 やよい氏

林 やよい氏

::プロフィール::
ワイン業界で活躍しつつ、趣味の旅行のたびに、世界中で羊料理を探求。オセアニア、中国、シルクロードなどの羊料理にも深い造詣をもつ。「ラムの魅力は、パクチーやスパイスなど個性的な香りとの相性のよさですね」。
::総評::
エントリーされたワインを味わうと、このワインを「ラムワイン」として選んだインポーターさんの意図が見えてきてとても面白かったです。濃いものが多いかと思いきや、目立ったのは「酸のしっかりした、引き締まった赤」。スペインのテンプラニーリョとの相性のよさは、私の中ではちょっと意外でした。飲食店での使い勝手は抜群だと思います。

東澤壮晃氏

Moriaki Higashizawa

株式会社東洋肉店 代表

東澤壮晃氏

東澤壮晃氏

::プロフィール::
1928年、北海道名寄市に創業された老舗食肉専門店3代目。同社が運営する「ジンギスカンWeb」はネット通販およびリアル店舗で数々の賞を受賞。豪州産羊肉を知り尽くし、フードディレクター、ラムバサダーとしても活躍。
::総評::
想定では、果実味濃厚な高アルコールの赤ばかりだろうから、「これは疲れるテイスティングになるぞ」と(笑)。しかし実際はエレガントなワインが多かった。時代の潮流を感じましたね。また以前だと、オージーラムにはオージーワインと一辺倒でしたが、国も、品種も多様でユニークでした。なにより、羊がようやくワインと同じ土俵に上がり、評価の機会を得たことが、僕はうれしかったです。

矢部 亘氏

Wataru Yabe

Betcci 代表

矢部 亘氏

矢部 亘氏

::プロフィール::
元々は経営コンサルタントながら、好きが高じてワイン会のコーディネイターやプランナーなども務めるように。ことにワインとラムは「生涯をかけて取り組むテーマ」。鎌倉、東京を中心に人びとの笑顔のために奔走。
::総評::
ジューシーで、果実味があって、華やかで、色も濃厚。そういうワインが、やはりラムには合いますね。決して難しいワインではありません。あまりワインを飲んだことのない方が飲んでも美味しいし、ワインをよく知っている人が飲んでも、やっぱり美味しい。クオリティの高いラムには特に素材感があり、飲みやすくてバランスのよいワインにもまた、素材感がある。それがポイントですね。


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